茶の湯の文化を大成した千利休から観るポストコロナ時代に必要な新しい文化とは?

茶の湯の文化を大成した千利休から観るポストコロナ時代に必要な新しい文化とは?

こんにちは。
「5人組が世界を変える」Awai代表の小水嘉です。
ご訪問ありがとうございます。

先日、令和哲学カフェ3期の第9シリーズ目が終わりました。
9シリーズ目は「千利休」。
わびさびが深まった面白い2週間でした。

茶の湯の文化を大成した千利休

千利休は本当にすごいです。
戦乱の時代に、茶の湯の文化を大成しました。

つまり、
刀と刀の出会い

心と心の出会い
へと変えようとしたということです。

四畳の部屋で出会うところを、にじり口を通過し、わずか二畳の空間で出会う場をセッティングしました。
精神が研ぎ澄まされた侍が、刀を置いてその距離で対峙するって、どれほどのものでしょうか。
もう肌感覚すら超えた深い出会いになってしまう気がします。

さらに千利休は、士農工商の身分差がひどかったあの時代で一番身分が低い商人の立ち位置でした。
それなのに織田信長も豊臣秀吉も千利休の弟子になったんです。
静かそうな千利休の侘び茶の中には、どれほど強い意志と熱い思いがあったことでしょう。

千利休の生き様、茶の湯には今も遜色なく学ぶべきことがたくさんありますね。

千利休の限界

今の時代は、千利休が追及した心と心の出会いが必要である事を感じます。
コロナパンデミックが起きて、オンライン化が進み、人と人との関係性が希薄になっています。
また、2030年にはIQ10000のAIが100億台現れるとソフトバンクは言っています。
人間の存在意義時代が揺らがされています。
そんな中で、人の尊厳が回復し、深い出会いができ、揺らがない関係性をつくれる、そんな新しい文化が必要です。

けれど、この問題を解決するには千利休の茶の湯では限界を感じます。

ひとつには、本当の意味で心と心の出会い、わびさびを完成はできていないこと。
今もなお世界で争いが終わらないことがそれを示しています。
日本のあの時代において新しい文化をつくることには成功しても、人間の本質を変えるには至らなかったし、パラダイムも変わりませんでした。

もうひとつは、今の時代には茶の湯の出会いが通用しないこと。
コロナパンデミックになって、face to faceの出会いができなくなっています。
さらにオンライン化が進む中で、今はメタバースに突入し、アバターとアバターが出会います。
この状態で、茶の湯の二畳での出会いは不可能に近いでしょう。

では、私たちはいったいどんな新しい文化をつくらなくてはいけないのでしょうか?
そのために何を変えなくてはいけないのでしょうか?

観察エラー

アインシュタインの言葉にこんなものがあります。

「同じことを繰り返しながら違う結果を望むこと、それを狂気という」

新しい文化をつくりたいと言いつつ、同じことを繰り返していたら狂気です。
今まで全くやったことないことをやる必要があります。
では、いったい私たちは何を繰り返していたのでしょうか?

人間の意志は関心から始まります。
何ごとも関心を持つから、考えたり行動しますよね。
でも実は、この関心の前に人間がしていることがあるのです。

それが、です。

私たちは人類500万年間ずーっと脳を使い、目で見て観察してきました。
この観察はエラーを起こしている病気状態なのです。

目で見ると、自分と相手が見る世界は全く違います。
1分1秒も同じ画面を共有できない。
出会おうとしても1ミリも出会えない。
出会うことが不可能です。

ありのままの自分を見ることも不可能です。
存在が存在するようになっている仕組みも見えません。
この宇宙が無いところからなぜ有るようになっているのかも見えません。
なにもわからないまま生きなくてはいけない。

この観察エラーを変えることが今の時代の急務です。

完全学問

では、どんな観察ならば正しく観察できるのでしょうか?

それは、究極まで観察する目線を引くことです。
引いて引いて引いて、、、
宇宙の外の外まで。

時間・空間・存在・エネルギーが無いところ
宇宙の根源、世界の根源
永遠不変の絶対世界

キリストは愛と言い、カントは物自体、老子は道と言った世界。
1つの動きだけがある
それこそが本当の自分でもあります。

歴史上多くの偉人たちが追求しながらも明確には規定できなかった真実「1つ」の世界。
それを発見、規定したのが令和哲学者のNoh先生です。

この「1つ」の世界から、
時間・空間・存在・エネルギーが生まれる仕組み、
宇宙のロゴス、
意識と無意識の作動原理、
今ここの自分の考え・感情までをも貫いた観察をするのが完全観察システムです。
Noh先生は日本人と共に27年間をかけて、誰もが完全観察システムを習得できるよう完全学問として体系化してきました。

完全観察システムについて書いたブログはこちら↓↓
新型コロナウイルスが証明した西洋の学問の終わり~日本から始まる完全学問・完全観察~

美学の時代へ

これからは誰もが完全観察システムで、最高の出会いをしていけます。
例えば、精子と卵子が出会ってひとつに溶けて、100年生きる人間を生み出すのってミラクルですよね!
完全観察システムで出会うことは、それ以上のミラクルを起こします。
出会いの核融合みたいなものです。

そんな人たちがあふれて文化化した時、わびさびが完成し、美学の時代になります。
日本からそんな最高の文化を、皆さんと共につくっていきたいです。

参照)Noh先生がアメリカのIONS国際カンファレンスに参加した時に、完全観察システムについて語ってくれている動画です↓↓