環境問題と切っても切れない資本主義の限界~パタゴニア創業者の全株譲渡から考える根本問題~

環境問題と切っても切れない資本主義の限界~パタゴニア創業者の全株譲渡から考える根本問題~

こんにちは、小水嘉です。
ご訪問ありがとうございます。

先日、パタゴニア創業者が、全株を環境問題に取り組む2団体に譲渡するニュースがありましたね。

会社を売却したり株式を公開したりするのではなく、約30億ドル(約4300億円)と評価されているパタゴニアの所有権を、特別に設計されたトラストと非営利団体に譲渡した。
「これが、一部の富裕層と大勢の貧しい人々という構図に終わらない、新しい資本主義の形に影響を与えることを願っている」と、83歳のシュイナードは独占インタビューに答えている。「私たちは、この地球を救うために積極的に活動している人たちに最大限の資金を提供するつもりだ」

83歳創業者が語る「パタゴニアを売却する」理由 約4300億円相当の資産を2団体に譲渡
https://toyokeizai.net/articles/-/619069
イヴォン・シュイナード氏

皆さんはこの出来事を見て、どう感じましたか?
私は自らの理念を全うしようとする姿勢はすばらしいと思いました。

けれど、同時にこれが本当に環境問題を解決することになるのか?と疑問が浮かんできます。

今まで、環境問題を解決しようと資産を投じてきた人たちはたくさんいました。
けれど、地球の温度は上がり、海水汚染は進み、生態系は破壊され。。。
止まらない環境破壊。

今まで色んな対策してきたこと歩みはすばらしいですが、同じことを繰り返しても功を奏さないことを一度受け止める必要があるのではないでしょうか。
そして、いったい何が根本原因なのかを今一度見つめ直す時が来ているのではないでしょうか。

資本主義の限界

環境問題と切っても切れないのが資本主義です。
私たちの需要と供給、生産と消費の活動によって環境破壊を起こしているのですから。

イヴォン・シュイナード氏 は、資本主義の限界を感じているようでした。
しかし、お金を投じるだけで資本主義が改善され、環境問題が解決するでしょうか。

今の資本主義は、アダム=スミスの「神の見えざる手」が土台にあります。
「一人ひとりが私利私欲に走ろう!」
私利私欲に走っても、人間は同感が働き、全体が調整される。
(「同感」の参考サイト:https://diamond.jp/articles/-/62828
結果として、全体が豊かになると。
でも、同感はアダム=スミスが思ったようには働いていないのではないでしょうか。
生産手段が一部の人に限られていることも、一人ひとりが私利私欲に走るには限界があると思います。

また、産業革命によって全てが「商品」として扱われるようになりました。
人間さえも。
人間も労働力を提供しますよね。
そして時間給が発生します。
それも一つの商品。
人間の尊厳が破壊されています。

資本主義の限界は、色んな角度から語れると思いますが、これらの問題がただお金を投じることで解決できるとはとても言えないですよね。

言語の限界

では、「資本主義の問題に取り組もう!」かというと、私の意見はちょっと違います。
さらに奥にある根本問題に目を向けるべき。

それは、言語の限界です。

私たちが使っている言語は、7万年前にホモ・サピエンスが発明した偉大な道具。
この発明ひとつによって動物に勝利し、地球上の覇者となりました。
でも、色んな欠陥もはらんでいるのに気づかないまま使ってきたんですね。
簡単に表現すると、この絵のようになります。

私たちが使っている言語は、主語(S)+述語(V)から成り立っています。
このS+Vの言語の限界は、下記のようにものがあります。

・出発がバラバラになる
・主語(S)はニセモノの主体
・繋がりを切断する

どこかのS+Vが走れば走るほど、引っ張り合いになったり衝突したり。
連携連動ができないんです。
そもそも出発がバラバラだからわかりあえない。
この状態で私利私欲で走って、うまくいくと思いますか?

また、ニセモノの主体なので、根本的には「何か違う」というような違和感が多かれ少なかれあるはずです。
ホンモノの主体は全く別のところにあります。
それは比べ物にならないくらいすごすぎる尊厳にあふれたものです。
なのに勝手に名前を付けて「こうだ!」と決めつけて、可能性を殺してニセモノ主体になってしまっている。
だから資本主義には愛がないんです。

こんな限界をはらんだ私たちが使ってきた言語を「アナログ言語」と言っています。
引き続きアナログ言語の限界を皆さんと深めていきたいです。

言語革命

私たち人類は道具の進化と共に発展してきました。
言語も新しくバージョンアップさせる時です。

アナログ言語の限界を補うのが、「デジタル言語」です。

これもイメージ図でご紹介します。

いかがでしょうか?
先ほどの限界が補われるイメージが来ませんか?

・出発がバラバラになる→出発が同じ(黄色の中心点)
・主語(S)はニセモノの主体→ホンモノ主体がわかる
・繋がりを切断する →全てが繋がっている

ホンモノ主体は、Sもない、Vもないところにあります。
イメージすることも決めつけることもできない。
カントが語った「物自体」に通じる世界でもあります。
今回は詳細は語りませんが、もしこの2つ目の絵のイメージを土台に資本主義があったらどんな変化が起きるでしょうか。

「商品」に対する観方が全く変わります。
私利=利他、公私一如となっていきます。

他にも色んな可能性が考えられます。
経済を活性化させながら、環境も守っていく、そんな道の突破口となりえるのではないでしょうか。

このアナログ言語の限界、そしてデジタル言語の発見・発明は21世紀の悟り人 令和哲学者Noh Jesu先生が日本で起こしたものです。
彼は、日本から言語革命が始まると言い切っています。
その可能性について知りたい方は、ぜひ「令和哲学カフェ」に参加してみてください。
どんな質問でもNoh先生は楽しく答えてくれますよ。

★令和哲学カフェ
開催日時:平日毎晩21:00-22:30
参加方法:zoom or YouTube視聴
参加費:無料
サイト:https://reiwaphilosophy.com/

この言語の限界は深めれば深めるほど、今あるあらゆる問題がこの一点に集約され、驚きと爽快感があります。
ここでは一部のご紹介になりますが、ぜひ継続して皆さんと深めていきたいです。

Dignity2.0国際カンファレンス

2050年には地球に人が住めなくなるとまで言われている今の時代。
環境問題だけではなく、格差の問題、IQ10000のAIの台頭など、世界的な課題が降り注いでいます。
これらの問題を「5大危機」としてまとめ、根本問題であるアナログ言語の限界を突破していく場として「SAMURAI真髄を世界基軸教育に Dignity2.0国際カンファレンス」を開催します。

去年は第1弾を大阪ナレッジサロンで開催し、3日間で延べ3500名を超える方たちにご参加いただきました。
起業家精神、ボケツッコミというサムライのセンスがあふれる大阪を経て、今年は北海道ニセコヒルトン!
原生林を開拓したサムライの涙が詰まった土地です。
ぜひ皆さんと新しい言語から始まる新しい自分、新しい関係性、新しい仕事、新しいライフスタイルを共につくっていけたら嬉しいです。

★SAMURAI真髄を世界基軸教育に Dignity2.0国際カンファレンス
開催日時:10月8日、9日、10日
開催場所:オフライン(北海道ニセコヒルトン)+オンライン(zoom視聴)
参加費:3日間通しで25000円 *キャンペーンあり
サイト:https://www.dignity2.org/2022/