人間の尊厳の目覚めが新しい資本主義・民主主義をスタートさせる〜これからは所有ではなく共有が大事〜

人間の尊厳の目覚めが新しい資本主義・民主主義をスタートさせる〜これからは所有ではなく共有が大事〜

こんにちは。
「5人組が世界を変える」Awai代表の小水嘉です。
ご訪問ありがとうございます。

ドイツの若き哲学者、マルクス・ガブリエル氏の動画を発見し、おもしろかったので紹介したいと思います。

マルクス・ガブリエル氏

「なぜ世界は存在しないのか」で有名なマルクス・ガブリエル氏。
29歳で大学教授になるという「哲学界のロックスター」。
なんと、私より3歳年上なだけでした。

日本にも何度か来日され、NHKにも登場したりと、哲学にそんなに熱心ではない日本では珍しいことですね。
そんな彼の動画はこちら↓↓

倫理資本主義のお話がとても興味深かったです。
ぜひ見てみてください。

倫理資本主義

ガブリエル氏が言うように、グローバル経済が利益追求をしてきた結果、格差は広がり、環境破壊が進む一方。
止めはコロナパンデミックです。
もう今までのやり方では経済活性化しないことに多くの人たちが気づき始めています。
私たちはどのように経済活性化していくのか、本気で向き合わないといけない。

この突破口が倫理資本主義にあるとガブリエル氏は言います。

今までは科学技術を使って人間の外側を開発し、モノを作り、売り、お金を回してきました。
これからは人間の内側を開発する時位です。
近年、GAFAなども哲学者を雇うようになっていることから見ても、人間そのものの進化が必要な時に来ていることが見てとれます↓↓

グーグル、アップル、フェイスブック・・・ 世界的企業がこぞって「哲学者」を雇う理由

所有から共有へ

人間そのものを進化させるにあたって大切なのは、ガブリエル氏の動画でも何度か出てきた言葉、

「共有」

だと思います。

「富は共有する可能性」
「知識を共有すべき」

そう彼は言います。
ホント、その通り。
問題は、富や知識の格差が起きていることではなく、それを所有していることではないでしょうか。

「私のもの!」って囲い込むから色々とおかしくなる。
裕福な人はそのお金を倫理観に基づいて必要なところへと投じること。
コロナパンデミックだって、ファイザーがワクチン開発の知識や技術を共有していたら、今頃たくさんのワクチンが作られて、世界中の人たちがワクチン接種できていたはずです。

シェアリングエコノミーなんて言葉もありますが、共有の概念を育てていくことで倫理資本主義が活性化していくのではないかと思います。

共有ができない人間の限界

所有から共有へ。
そう思ったのは今まで1人や2人ではないはず。
でもなぜ具現化されないのでしょうか?

実は、私たちは機能的に、社会的に共有ができない限界があります。

人間のエゴの限界

私たち人間にはエゴがあります。
この体の範囲を自分と思い、その自分を守ろうとします。

この体が自分だと、足りないこと、できないこと、わからないことはたくさんあります。
その状態で生きることは不安や恐怖、不信が生まれてきます。
だから私たち人間は常に無意識深くから自分だけを守ろうと必死なんですね。
自分の足りなさ、できなさを埋めようと、お金や知識、モノなどの所有に走ってしまうんです。

資本主義社会の限界

また、私たちは資本主義社会に生きています。
資本主義はお金が中心です。
全てをお金に換算して考えます。
時間あたり、1人あたり、1個あたり、いくらなのか。
極論、お金がないと食べ物も買えず、命の危機です。

さらに人々がお金を消費しないと資本主義は回りません。
だからモノ商品を買うように葉っぱをかけてくるんですね。
別に必要なかったり、今あるもので十分だったりするのに。
だからやっぱりお金が必要な気持ちに駆られてしまうんです。
こうした資本主義の中にいると、どうしても所有に走ってしまいます。

人間の脳機能の限界

本質的には、人間は1分1秒も同じ世界を見たことがなく、共有が不可能なのです。
私と皆さんが、もし同じコップを見ていたとしても、見えるコップの模様・形・色は全く同じではないですよね。
そして自分が見ているそのコップの絵を共有できません。

分離してバラバラな状態で、個々の経験・体験を蓄積していきます。
私(あなた)が見える世界は私(あなた)だけの世界であり、そこには何人たりとも1秒たりとも入ることはできません。
有名な「エヴァンゲリオン」では、ATフィールドって言ってますね。
脳を使って目で見ている限りはみんな各々のATフィールドの中にいるんです。

尊厳の目覚め

この共有不可能な私たち人間の限界を突破するには、今の倫理・道徳では難しいと考えています。
突破のキーワードは

「尊厳」

です。
ここで言う「尊厳」とは、今まで私たちが知っている尊厳のイメージとは違います。

人間とは何か?
宇宙とは何か?
生死とは何か?

こうした哲学的な問いの答えになるものです。
nTech・令和哲学では「宇宙全ての存在を存在させ、その存在を変化・運動・移動させる源泉動き」と言っています。

この源泉動きを数式化したものが「0=∞=1」です。
数学、物理学、ITにも矛盾なく融合できる数式でもあります。
脳を超えた心の世界。
そして、これが本当の自分なんですね。
神より9000兆倍すごすぎる!
そんなすごすぎる「尊厳」です。

全てが「尊厳」そのものであり、「尊厳」しかない。
何も上にも下にも置けない。
1つだけがある。
それがリアリティ。

脳の所有を超えて1つだけがあるから、本質的にはすでに共有している状態です。
そして、自分の器がものすごく大きくなるので、現実的にも共有する心のゆとりが十分にあるんです。

人間が今まで使ったことがない「尊厳」が目覚めた時、自然と新しい資本主義が始まり、経済が活性化すると思います。
Noh先生は、27年前から日本から尊厳の時代が始まると言っています。
こちらのブログをぜひ読んでみてください↓↓

【令和哲学44】COVID-19の危機をチャンスに大反転させ、尊厳民主主義を具現化していく日本とは?

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