「死者をAIで復活させるテクノロジー」人間の倫理・道徳では限界~認識対象を開発する科学から、認識主体を啓発する哲学の時代へ~

こんにちは。
0=∞=1で5人組みづくりを実践するコミズヨシミです。
ご訪問ありがとうございます。
死者がよみがえる!?
こんな記事を見てびっくり。
マイクロソフトの「死者をAIで復活させるテクノロジー」が話題に
色々物議をかもし出す技術ですね。
「死者を復活させるために使用されるとは述べていない」ってありますけど、どうなんだか。
死者に会いたい、という気持ちはわからんではないです。
あなたは亡くなった方でもう一度会いたいと思う人はいますか?
人間って大切な人を失った痛みをそう簡単に割り切れないですよね。
色んな後悔も出てきます。
あーすればよかった、こーしなければよかった。
もう一度やりなおせたら。。。
私もそう思うことはたくさんあります。
でも、死者をもう一度よみがえらせたいとは思わないのは、それが問題解決にはならないという、いたって冷静な判断から(笑)
そんなことを言ったら、「あなたは心から人を愛したことがないんでしょう!」とかって言われるかもですね。
今の倫理・道徳では判断できない領域
それはさておき、「死」にまつわる話題で絶対についてくるのが倫理・道徳の問題です。
今回の件だけでなく、不老不死ビジネスや、Iotの活用、脳にICチップを埋め込む、遺伝子操作などなど。
科学技術の進化とともに、常に「それって人としてどうなの?」という問いにぶち当たります。
そして、およそ明確な答えが出たことはありません。
いかに人間が今までつくってきた倫理・道徳がいい加減なものなのかがバレバレだなあって私は思うのですが。
倫理・道徳を尊ぶ人からは怒られそうですが。
でも、はっきり言って、何十年、何百年議論してきても、倫理・道徳の判断基準はアップグレードしてないし、この先もしないでしょうね。
それでも今まではそれなりにやってこれたけれど、科学技術の進化は、今までの倫理・道徳では対処できないところまできてしまったと思います。
科学から哲学へ
これからは科学ではなく、哲学の時代です。
科学技術は、認識対象を開発するものです。
認識対象とは、平たく言えば自分以外のモノ存在です。
具体的には、衣食住、車、家、スマホなどを開発してきましたね。
そして科学技術のすごいところは、認識主体だと思っていた人間までもを認識対象にしてしまったことです。
人間の体も人工物に変えてサイボーグ化したり、ナノロボットが体の中に入ったり、ICチップが脳の中に入って情報をデジタル化するようになってしまいました。
私たち人間が開発される対象になっいてるのです。
だから現代って、すごく人の心が不安定だったり、生き方が定まらないんですよね。
「自分」という範囲が根っこから揺さぶられている。
私たちは今、自分だと思っていた認識主体を見失っているんです。
だからこそ、認識主体を啓発する哲学が必要です。
ドイツの哲学者カントは、この体の自分も認識対象だと早くから見抜いていました。
本当の認識主体はまったく別のところにいると。
そして、認識主体と認識形式が出会った結果物が認識対象だと。
さて、ちんぷんかんぷんになってきましたね(笑)
でも、今の時代はちんぷんかんぷんになるのが大切です。
「死者」さえよみがえらせようとしている今。
その人の心のありよう、社会のありようの先に本当に誰もが幸せになる未来が見えますか?
私には超格差社会が見えますし、トップの人たちも心の底からの幸せは得られないと思います。
ひたすら前を見て走ってきた今、いったん立ち止まって現在地を見つめなおすことが必要ではないでしょうか。
そしてどこから出発したのか、原点に立ち戻ることです。
その原点はビッグバンより前、宇宙が生まれる前にまで。
それを可能にするのは、認識主体を啓発する哲学です。
一番最初に立ち戻ることで、
自分とは何か?
人間とは何か?
生死とは何か?
といった疑問に答えを得ることができます。
そうした時、科学技術に踊らされるのではなく、安心して活用できますし、更なる進化もつくっていけます。
そんなワクワクな未来を一緒につくっていきましょう!
科学と哲学の違いについては、令和哲学者のNoh先生がまとめている動画があるのでぜひ参考にしてみてください↓↓
【令和哲学チャンネル】
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