「小さな哲学者たち」を観て〜私たちは次世代に何を残すのか〜

「小さな哲学者たち」を観て〜私たちは次世代に何を残すのか〜

こんにちは。
0=∞=1 でポストコロナ時代の美しい組織づくりを実践する小水です。
ご訪問ありがとうございます。

「小さな哲学者たち」を観た

先日、「小さな哲学者たち」という映画を見ました。

知ってますか?
フランスの幼稚園で撮影されたドキュメンタリー映画で、3〜5歳の子どもたちが哲学の授業を受ける様子を2年間追い続けたものです。

http://www.phantom-film.jp/library/site/tetsugaku-movie/

子どもたちがどんどん積極的に考え、発言し、コミュニケーションが成長していく様が見れます。

判断基準・観点は幼少期に決定する

映画の中で、3〜5歳の子どもたちが言います。

「白人は優しい」
「結婚は必ずしもするのが良いとは言えない」

彼らはすでに判断基準・観点を持っているんです。

こうすべきだ、
これが正しい、間違っている
といった基準です。

観点・判断基準はどこからどのようにつくられたのか

彼らの観点・判断基準はどこからどのようにつくられたのでしょうか?


テレビ
先生
社会

要は大人たちであり、大人がつくった社会です。
その一番身近なのが親ということですね。

目で見て、大人たちが言っていること、やっていることをそのままコピーしていきます。
人間って、機械だなーって突きつけられた感じでした。

私たちは何を次世代に残したいのか?

映画の中の子どもたちを見た時、私たちは一体何を次世代に残したいのだろうかと改めて考えさせられました。

だって子どもたちの発言は穏やかとは言えなかったり、これで平和に、幸せになれるのか疑問に感じることが多かったんです。
例えば上でも書いたように「白人は優しい」とか。

この先に幸せな未来があるでしょうか?
私たちはこんな観点や判断基準を子どもたちにコピーさせて良いのでしょうか?

大人たちが向かうべき方向性

この映画の意図として、私が思うところですが、移民が多く多様な人種・文化が混ざっているフランスでは、争いが絶えない問題があるのではないかと思います。
あと、教育の統一や向上が難しい。
それで、教育レベルを上げて争いを無くしていきたいという意図があっての取り組みではないでしょうか。

確かに子どもたちは哲学の授業を通して、自分たちの観点・判断基準に迫るような思考をするようになったり、疑問を持つようになったりはしています。
そして違いを否定するのではなく、聞こうとする姿勢も見られました。

けれど、観点・判断基準を0化したり融合したりする道には遠い。
当然といえば当然ですね。
大人たちがその方法を知らないワケですから。

一体何が根本の問題なのか、まず大人たちがそのことに向き合う時ではないでしょうか。

肌の色でも、文化の違いでも、お金のせいでもありません。
全ての根本問題は、人間の脳の観点です。
その問題に向き合い超えていくことができた時、子どもたちに愛に幸せに、平和に満ちた生き方を自然と提供できるようになります。
もちろん私たち大人たち自身もスッキリ穏やかに愛になって。

そんな未来をともにつくっていきたいです。

〜心が脳に勝利する時代を令和日本から切り拓く〜